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海底原人ラゴン

未知の生物が人類に迫る

怪物か、迷える使者か
出現することの恐怖!
人々との交流ははかれるのか

ギャラリー

「ウルトラQ」ストーリー

第20話 海底原人ラゴン
放映昭和41年(1966年)5月15日
制作No.24 昭和40年(1965年)9月
視聴率 30.9%

[ストーリー] 「日本沈没説」を提唱する石井博士の住む岩根島で海底火山が噴火した。万城目らは調査に乗り出すが、その頃島の漁師は奇妙なものを捕獲した。調査の結果それは深海に生息する海底原人ラゴンの卵であることが判明。ラゴンはそれを取り戻すべく島に現れて人々を驚かす。島の地殻変動は一層活発化して予断を許さない。村民や万城目らの運命は・・・?

ウルトラQ第20話 海底原人ラゴン

[寸評] 舞台は伊豆(?)の岩根島。海底火山が噴火により地殻に異常があるようです。記者である由利子はデスクに現場へ行くように指示されるが、何を血迷ったか、「月並み」とそっけない態度で「事件の選り好みをしてどうする!」と叱られる始末。パイロット修行中の一平が今回はセスナを操縦します。ところがセスナにも予定があるらしく、由利子と万城目を降ろすと一平だけはUターン!そのことに不満を言う一平のやり取りはちょっぴりなごませてくれます。

この岩根島には「日本沈没説」を提唱する石井博士が住んでいます。火山活動の調査をしたいので漁師に船を出してもらうように頼むが予定があるといって取り合ってもらえない。そんな中様子を見てきたという漁師は何か貝殻のような奇妙なものを網にかけてきた。調べた結果それは、海底原人ラゴンの卵であることがわかる。焼く5000メートルもの深海に住むはずの生物の卵がなぜ?

そしてそれはやってきた!その卵を取り返しに来たのでしょうか。そっと上陸したラゴンは漁師を後方から襲い、海へ引きずり込んでしまった。すぐに救命ボートで救出されるが、襲われた漁師はパニック状態で、収容されてもまだ騒いでいます!さらにラゴンは夜の村を徘徊しては人々を恐怖に陥らせ、大わらわ。深海に住むその生物は怪力で民家の柱を揺らしては崩壊させてしまうほどです。ラゴン、恐るべしっ!!

目を光らせながら夜の漁村を歩くラゴンの姿は暗くて見にくいとはいえ、コワイですねえ。半魚人の容姿に突き出た唇。いるだけで怖さを表現できる貴重なキャラクターです。昼間由利子と万城目がラゴンに遭遇し、崖に隠れるところなどもお約束のようなサスペンス演出があり、結構楽しめます。よく見ればラゴンは結構コミカルな表情でもあるのですが・・・(笑)。ウルトラマンにも第4話で登場しますが、カラーであることと白昼に巨大化した姿であることなどから、こちらはいまひとつの感じがします。

地球最後の日は近づく?

ところでこの石井博士、結構な学者のようですが、他に彼の説に同調する人物がいないことなどから、村人にも信用されていないようで(家に電話も置いていないようです)、島の危機を伝えることもためらっています。そんなとき妹の文子が裏口の戸を開けようとしたときのドッキリ場面はこのお話の最大の盛り上がりでしょうか。

このときにわかったのですが、ラゴンはどうやら音楽に異常に興味があるようです。見た目によらず(笑)センスはいいのかも。しかし頭はよくなさそうで、万城目の決死の誘導につられた挙句、地震とともにあっけなく海へ落ちてしまいます。

そうこうするうちにいよいよこの島の地殻変動は最盛期を迎えつつあり、非難をし始めます。そんなとき、先ほどの卵から小さな半魚人のようなものが顔を出しています。ラゴンの子供がかえったのです!ラゴンが再び現れるが、一体どうやって返してあげるのか・・・?

ついに島の最後が来ます。絶体絶命の万城目と由利子を救ったのは間一髪ヘリコプターで迎えにきた一平でした。島の揺れ方といったらこの世のものとも思えないほどの激しさで、あまりにも間一髪すぎて、直前に船で避難した人たちは助からないのではないかと思います(笑)。

怪現象 島の地殻変動とラゴンの卵
キーパーソン 石井博士
解決の糸口 ラジオの音楽
解決アイテム 救命ボートとヘリコプター
登場怪物 海底原人ラゴン

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