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隕石怪獣ガラモン

指令を受けて、再びそれはやってきた

隕石群が次々と東京へ
東京タワーも破壊され、死の町と化すのか?
怪しい使者の正体は?

ギャラリー

「ウルトラQ」ストーリー

第16話 ガラモンの逆襲
放映昭和41年(1966年)4月17日
制作No. 26 昭和40年(1965年)9月〜10月
視聴率 31.2%

[ストーリー] 厳重な金庫から電子頭脳が盗まれた!やがて宇宙からガラダマが次々に来襲、中からガラモンが出現し東京は死の街と化しつつある。そんな頃榛名までのトラックに乗せてもらう怪しい男が、休憩中にトラックで逃走、一同は追いかけるが男が持っていたケースには電子頭脳が入っていたのだ。ガラモンは東京タワーをも襲い、人々は恐怖に打ちひしがれる。

ウルトラQ第16話 ガラモンの逆襲

[寸評] ペギラに続き、このガラモンも2度目の登場。人気怪獣なので、下手な怪獣が登場するよりはずっといいですね(笑)。前回「モンスター」としか呼ばれなかったガラモンも今回はタイトルにまで登場です。何にしても2度目の登場は余分な説明の手間が省けるというのも好都合です。その分、緊迫感あふれる展開となって見ている方を大いに楽しませてくれます。

出だしは夜の金庫です。いかにも、くせのある風貌の男が何かを持って操作しているようです。金庫はいともたやすくこじ開けられ、以前見たあの電子頭脳が宙に浮いて飛び出し、警備員も監視する中、窓ガラスを割って外へ出て行きました。ここでオープニングテーマ。前回のコメディ路線とはがらりと趣向が変わります。

東京に隕石が次々と飛来するという!それを伝えるニュースを聞いたトラック運転手、この人が今回あのくせのある男とともに中心となって描かれます。いかにも運転手が似合う、体格がよくてきっぷもいい感じで、男なのによくしゃべるところが妙にかわいらしくもあります(笑)。冷静でおとなしい謎の男と好対照です。

運転手は突然のエンストで車を降りて中を調べていると先ほどの不気味な男が「榛名まで乗せてほしい」と言い出す。故障と知って乗せてもらおうとする男に不信感を募らせながら、運転手はエンジンをかけると今度はしっかりかかります。そうです、すべてはこの不気味男の策略によるものです。それにしても一人でよくしゃべる運転手、なかなか楽しませてくれます。

東京ではいよいよガラダマが接近して緊迫している模様。男に向かって「お前さん、運がいいな」と笑う運転手。途中ヒッチハイクの少年を乗せてあげようとするが、助手席の男が「いけない、早くいきましょう」って、そんなこというならアンタも置いてっちゃうぞ、と言いたくなります(笑)。しかしこの男の不気味な雰囲気には、威勢のよさそうな運ちゃんも言う通りにしてしまいます。

ガラモンを操る怪しい人物は?

そして休憩のためドライブインに入るとニュースで、ガラダマから怪獣ガラモンが出現したという。あっけにとられている間に男は何と、トラックを乗り逃げ!!ちょうど居合わせた万城目たちが事情を聞くと、その男がチェロのケースを持っていたと聞く。電波研究所の花沢の話では、それは電子頭脳に違いないとみて、乗用車で追走。意外なところから犯人が割り出されて、カーチェイスが始まります。

ただちに敷かれた警備網も男は大胆に突破していくものの、タイヤを銃撃されて袋のネズミ状態。それでも不思議なコントロール機器を使って警官を射殺するなどの荒業に出てくる。東京ではガラモンが東京タワーを破壊したりして大騒ぎ!このまま怪しい男の天下となってしまうのか・・・。

ペギラ同様、2度目の登場ともなれば人類は戦い方を覚えています。ただちに行動が準備され滞りなく始末されます。ただ、ラストの宇宙人のシーンは、原始的でありながら宇宙からの侵略や宇宙のルールなど、いろいろな要素を暗示させていて、考えさせられるものがあります。

このセミ人間といわれる宇宙人、いわずとしれたバルタン星人の原型でもあります。円盤もバルタン星人と同じですね。形を変えてあまりにも出世してしまっただけに、どちらが原型かとすら思わせますが、このセミ人間という存在も決して忘れ得ない存在であります。しかし、姿も鳴き声もセミそのもの。宇宙にもセミはいるのでしょうか・・・?

怪現象 次々に来襲するガラダマとガラモン
キーパーソン 怪しいヒッチハイカーとトラックの運転手
解決の糸口 逃走するトラックを追跡
解決アイテム 電子頭脳と電波遮蔽道具
登場怪物 隕石怪獣ガラモン

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