この愛すべき人物群像
つねに緊迫感と一筋の癒しを求めて、
今日もこの不思議な時間の中へ・・・
ウルトラQはのちの大ヒット作「ウルトラマン」のように怪獣が出現しても巨大なヒーローや超越的な能力が出てくるものではない。また「科学特捜隊」のような、怪獣に対抗した組織もなく、それだけに主役級の３人の存在感はきわだっていた。ごく普通の人が主役である分、親しみがわくとともに、恐怖感をあおられたものだ。主な登場人物は以下の通り。
万城目淳（佐原健二）
星川航空のパイロット。事件に頻繁に遭遇。生真面目だが、正義感が強く、助手の一平、恋人の由利子らとともに勇敢に立ち向かっていく。自称SF作家を名乗るだけあって、こういう奇妙な事件はまんざらでもなさそう。ギャグは結構サムい（笑）。
戸川一平（西條康彦）
星川航空で万城目の助手としてパイロットを目指している。ノリは軽く、明るいムードメーカーだが、結構臆病なようだ。由利子とは友達のようにふざけあう。おっちょこちょいなのはご愛嬌。
江戸川由利子（桜井浩子）
毎日新報の女性カメラマン兼記者。上司のいやみを言いながらも好奇心は旺盛で、万城目たちと行動をともにすることが多い。ロマンチストでおだてには弱い。
一の谷博士（江川宇礼雄）
一の谷研究所で日夜奇怪な事例を探求している世界的な学者。何でそんなことまで・・・というほどの博識。ときには推理を働かせながら大胆な推測をする。
関デスク（田島義文）
毎日新報で由利子の上司。人間味はあるが、いつもせかせかして落ち着きがなく、年中お小言を言う。同業他社とのライバル意識が強いようだ。当時のTBSにこんな人がいたのかは不明（笑）。